ナイトアウェイク

ZOMBIO(ゾンバイオ)/死霊のしたたりのナイトアウェイクのレビュー・感想・評価

4.1
フィルマークス9件目。

小さい頃からコレ系の映画ばかり観てました。映画を観ると言ったら、真っ先にホラーコーナー。この年代辺りのホラーは、本編前に紹介されてる作品も怖くて、今と違ってそれも楽しみだった。
古い映画を保管してくれてた家族に感謝。

注意、ネタバレがあります。

まず、冒頭のテーマ曲が神コワ。以前、映画の連続再生が機能したまま寝てしまって、悪夢見た。曲が怖い。エンディングでは亡くなった彼女に蘇生液を注入するところで、また流れるテーマ曲の不協和音がとにかく不気味。何度観ても慣れない。イマドキの半端なホラー映画観るより、このテーマ曲の方がずっと精神ダメージが大きい。

ほとんどがダンのお家(研究室)か、通ってる大病院。他の映画だと、よく大病院なんかはバケモノの巣窟になってて、目眩がしそうな地獄だけど、この映画はちょっと違いますよね。
病院の手術室がある階だけで、その一室で悪夢が始まって。出入口は目の前で開いてるのに、バケモノがウヨウヨ。すぐそこに院内通路の明かりが見えてるのに、脱出ができない恐怖。
こっち側と、そっち側の境界線がすぐそこにあるもどかしさが怖さを引き立てていて、小さい頃はそれが本当に恐ろしかった(今も)。

通路にやっと出て、エレベーターが見えただけで感じる安心感。多分、たった2~3階下りれば、同僚や研修医が勤務してる。それを感じるからこそ、また怖い。

ここからのバッドエンドも、とても好き。テンポがいい。
個人的な[大好き補正]なしでも、とても優秀なホラー映画じゃないかと感じてます。