ダリアは夫のカイルと離婚調停中で娘・セシリアの親権を争っており、急ぎ娘を養育する環境を作らなければならなかった。ダリアはニューヨークの外れにある古いアパートに引っ越すが、雨漏りや騒音が酷く、管理人もあてにならない。やがて、娘のセシリアがナターリアという見えない友達と話すようになる。
リメイク元「仄暗い水の底から」(2002年日本製作)鑑賞済みです。
リメイク元のストーリーをアメリカを舞台に忠実に再現した作品であり、リメイク元を鑑賞済みの場合、先の展開が全てわかっているため、ストーリー自体を楽しむことは難しいと思います。しかし、怪現象の演出などで本作の違いがあり、その点は面白かったと思います。
主人公のダリア(ジェニファー・コネリー)は幼い頃、母から虐待されており、その経験から娘に愛情を注ごうとする姿が丁寧に描かれています。その一方、娘を夫に盗られてしまう不安が常につきまとい、頭痛薬を欠かせない姿は精神的に追い詰められていて、彼女を信用して良いのか不安を感じる部分がありました。
娘のセシリア(アリエル・ゲイド)はとても明るく、積極性のある感じがして、本作内では内気と言われていますが、私の感覚からすると充分、コミュニケーション能力のある女の子に見えました。この辺は日米の感覚の違いなのかな。
本作は常に水を基調にした雰囲気となっており、アパートでの現象はジメジメとした不安感をかきたてるものになっていました。この演出は日本と共通ながら何回観ても不快で怖いです。
良く出来た作品だと思います。リメイク元より少し明るいかな。
鑑賞日:2023年6月5日
鑑賞方法:U-NEXT