佐藤克巳

ことぶき座の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

ことぶき座(1945年製作の映画)
4.0
戦中隆盛を誇った芸道物映画に浪曲師二代目広沢虎造をジョイントするプロデュースしたマキノ正博好企画を、腕は確かの原研吉監督が名演出した秀作。8年前に釧路でことぶき座で看板を背負った浪曲師高田浩吉が、劇場主小杉勇の娘高峰三枝子の縁談話で挫折したが、小杉の助言に心が傾き上京し広沢門下で修業、北海道巡業で女旅芸人共々久方の釧路で慰問興行。ことぶき座を手離し工場事務員となった小杉と牧場で働く高峰を、見るに見兼ねた未だ単身の高田は、函館巡業中の広沢に相談を持ち掛けた。忠次恩返し宜しく高峰にプロポーズすべきの助言を得て、高田は一目散に釧路行きの汽車に乗り込んだ。
佐藤克巳

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