かの名作『オープン・ウォーター』の名を冠してはいるものの、前作とは似ても似つかぬストーリーかつ足元にも及ばぬ恐怖心、一体誰がなぜなにどうして2とつけてしまったのでしょうか
乳飲み子を連れた夫婦が向かった先は旧友たちが待つ埠頭、クルーズボートで海に繰り出し照り付ける太陽と広大な大海原、そして酒の力でテンションが上がって海にドボン、過去のトラウマで海に入れない主人公もテンションが上がったバカの前では無力なのか「ショック療法」だよと嘯かれながら海に落とされたところで気がつきます
あれ？ボートに戻るハシゴがないよ～？
皆の水着をつなぎあわせて長いロープ状にしボートにひっかけてよじ登ろうとするも体重を支え切れずにあえなく失敗…するのはいいとしても
せっかく手にしたケータイを声が聞こえなくなったからと海に投げ捨てるバカ
いつまで続くとも知れぬ立ち泳ぎに体力の限界を迎え死ぬバカ
戻る手段を探しながらボートの底に頭を打ち死ぬバカ
もうこんなところにはいられない、港まで泳ぐと宣言し(多分)死ぬバカ
誰かがもっていたナイフを船体につきたててよじ登ろうとするも持ち主に制止され揉みあいながら腹に刺さってしまい死ぬバカ
船内に残した乳飲み子の鳴き声を見守りスピーカー越しに聞き無力感に苛まれながら絶叫する主人公、時は経ち日は暮れそのうえ豪雨、果てさて主人公は生き残るのかかわいい乳飲み子の運命はいかに！
という作品なのですが、登場人物の性格を除いて『絶海9000m』とやっていることが全く一緒！人は成長しない生き物なのか、それとも基になった実話に群がるハイエナだらけなのか？愚かだねえ、人間は
グッドエンドとバッドエンド両方撮ってみたのを間違えてくっつけちゃいましたみたいなラストも意味が不明だけど、出てくる人物が(それほど)不快ではないので『絶海9000m』よりはいいと思います
