「お早よう」
1959/5/12公開 日本作品 2017-164
TSUTAYA CINEMA Handbook 2016
1960年代以前ランキング18位 再鑑賞
1930年代には多くの喜劇作品を手がけていたらしいですが、私からすると貴重な小津安二郎監督のコメディ作品です。
とにかく特長のあるフルカラーで1959年の小団地での日本の今はもう見ることごできない「家庭」や「ご近所」を堪能することができます。
大人と子供の価値観のすれ違いの中で、互いに妥協点を見いだしていく本作は、余計なことが余計じゃない、日常の会話にも価値を見いだそうとする小津作品ならではの価値観ですね。
1959年に日本芸術院賞を受賞した小津安二郎監督が「芸術院賞を貰ったからマジメな映画を作ったといわれるのもシャクだから… 」(井上和男編 小津安二郎全集 新書館)と気楽に笑える作品として作られた。