各シーンのテンポが全編通してすんげぇ良いからかなり見易い西部劇。本当にくどくならないような作り。
開始早々駅馬車を襲うシーンから始まるロケットスタート。犯人を追ってきたクリス・ダニングと、犯人と特徴が一致する男マイルズとの戦い。
だけどその戦いはダニング個人単位からスタートしていたが、彼が現れていた事で、マイルズが支配する無法の街にも、影響を与えていくのがすごく印象的だった。
この物語では復讐を描いてるところもあるが、一方で罪と神の関係性をあぶり出している。特にそれが強く現れたのが結末だった。”目には目を”と”復讐するは我にあり”という言葉の中で揺れる本作では、罪と神の関係性を示すことで法と神の関係性すらも描かれていた。
考えてみれば少し思想的ではあるし(観ている時はそこまで気にならないけど)、神の存在証明を描いていることにはなるのかもしれない。