空海花

ブリットの空海花のレビュー・感想・評価

ブリット(1968年製作の映画)
4.6
ピーター・イェーツ監督のハリウッドデビュー映画。
そして愛するスティーヴ・マックィーンがハードボイルドを演じこなす、刑事物アクションの大傑作。
マックィーンが設立したソーラー・プロダクションの第1作目でもある。

見どころはサンフランシスコの急な坂で繰り広げられる
フォード・マスタングGT390と
ダッジ・チャージャー440マグナムのカーチェイス!
スピード狂のマックィーンが、
本格的カー・チェイスを撮るために引き連れた
製作陣によるこの場面は必見。
ピーター・イェーツも元レーサー🏁
リアリティのあるカメラの視点
スピード感と緊張感がたまらない!
臨場感溢れる現代的なカー・アクションは、
本作から始まったのだ。

音のメリハリも素晴らしい。
台詞のない冒頭に引き付けられて
ラロ・シフリンの音楽
そして掻き消すように現れる
エンジン音と銃声。
アクションと役者の眼力が際立って
思いきりこのかっこよさを堪能できる。
空港での追跡劇まで
犯人を追うブルー・アイズに釘付け。

更にマックィーンのファッションがやばい。
ネイビーのタートルネックにショルダーホルスター、チャッカーブーツ。
彼のビジュアルにとてもマッチしている。
ツイード・ジャケットもいいが、
スーツにコート姿も素敵。
恋人役のジャクリーン・ビセットとの2ショットも惚れ惚れする。
イエローワンピにブーツ。トレンチにブラックの大きなリボン。
彼女の車は黄色のポルシェ356カブリオレ。
お洒落。かつスタイリッシュ。
so cool!
サンフランシスコの街並みと相俟って
もうとにかくお洒落。

お洒落、かっこいい、しか言ってない。笑

言葉では語らず
自分の信じる道だけを進む男性像は
マックィーンの真髄である。
自身でのプロデュースだからこその
無駄を省いたメッセージが感じられる。
なじみのある俳優陣が出ているのも良い。

ハイセンスなスタイリッシュ・アクション・ハードボイルド・ムービー。
特にカー・チェイス好きは観るべき。
おすすめします。


2020自宅鑑賞No.7/total75
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自粛期間、実はなかなかマックィーン作品に手を出せなかった。
興奮し過ぎて身体に負担が大きいかと。笑
あと「大脱走」のリバイバル上映の予定があり
次は大きなスクリーンで観るぞ!と封印していました。
でもなんだか行けなさそうなので封印解きました。
気持ちソフトなのを観ました。笑
やっぱりかっこいいです。男らしいです。
興奮しました。笑
もっと生きていてほしかった😭
ちょうど生誕90年
亡くなってからちょうど40年ですね。。🙏
空海花

空海花