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気狂いピエロのkazu1961のレビュー・感想・評価

気狂いピエロ(1965年製作の映画)
3.9
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-458 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-580

🖋〜ゴダールへの追討〜
ジャン=リュック・ゴダール監督、ヌーヴェルヴァーグの到達点と言われている作品です。私の大好きな作品『勝手にしやがれ』同様、残念ながら昨年逝去したジャン=ポール・ベルモンドとのコンビで、そのベルモンドの鮮烈な存在感とゴダールの天才的な独創とで創作された作品。 “自由““挑発”“疾走“”目くるめく引用“と“色彩の氾濫”、そして“饒舌なポエジー”と“息苦しいほどのロマンチスム”。。。こんな様々な賛辞を浴びている究極の独創作です!!

🖋️前述の通りの世界観で、定石的なストーリー展開はほぼ無いのも同様で、光、音、色などを巧みに交錯させて、様々な引用で組み上げられた作品です。個人的な印象としてはとにかくカルチュアブルで美しい、フランスならではの陰影とカラーの使い方がとても印象に残る作品です(ベルモンドのファッションも半端なくオシャレ!!)。

🖋️そのとらまえることのできるストーリーはプロットの度に驚くような行動を取る男女(ベルモンドとアンナ・カリーナ)、そしてその2人がただただ破滅へと向かってゆく姿を描を描いています。その流れる映像や音に身を委ねるべき作品で、深く考え出すと難解な作品という解釈になってしまうかもしれません。。。

🙂Story:(参考: 公式サイト )
パリで金持ちの妻との生活に辟易している男。偶然ベビーシッターにやって来たかつての恋人。彼女を家に送り一夜を共にするも、翌朝知らない男の死体が転がっていた。事情の分からぬまま、彼女の兄がいるという南仏に向かう…。

🔸Database🔸
・邦題 :『気狂いピエロ』
・原題 :『Pierrot le Fou』
・製作国 : フランス・イタリア
・初公開 : 1965
・日本公開 : 1967/07/07
・上映時間 : 105分
・受賞 : ※※※
・監督 : ジャン=リュック・ゴダール
・脚本 : ジャン=リュック・ゴダール
・原作 : ※※※
・撮影 : ラウール・クタール
・音楽 : アントワーヌ・デュアメル
・出演 : アンナ・カリーナ、ジャン=ポール・ベルモンド

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
ジャン=リュック・ゴダールが1965年に発表し、ヌーベルバーグの金字塔的作品として語り継がれる代表作。「ピエロ」と呼ばれるフェルディナンは、退屈な結婚生活から抜け出したいという衝動に駆られ、偶然再会した昔の恋人マリアンヌと一夜を過ごす。翌朝、見知らぬ男の死体を見つけた2人は逃避行を始めるが、やがてマリアンヌはフェルディナンに嫌気がさし、ギャングと通じてフェルディナンを裏切る。2016年にデジタルリマスター&寺尾次郎氏による新訳版が公開。2022年には2Kレストア版で公開。
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