さきち

誰も知らないのさきちのレビュー・感想・評価

誰も知らない(2004年製作の映画)
5.0
4人の子供の表情が1番すごかった

監督はどう教えたら
作品のなかであんな表情をさせることができるのか、はたまた4人それぞれの持った才能なのか、、、

無表情が多くて
悲しいのに悲しい表情をしていなくて
さみしいのにさみしい表情をしていなくて
でもみんな孤独そうで葛藤していて
それぞれの心情をこっちが
探りたくなってしまう

しかも感動したのは季節感
何ヶ月かけて撮影したんだろう

こんな長い期間をかけて
誰も知らないをつくった是枝監督は
本当に尊敬する方

1番好きなシーンは
やっぱり最後の
橋を2人でだまって渡っているところ

太陽が昇っている時に撮ったのは
意味があったのかな
共に生きていた兄弟がいなくなっても
強く生きていかなきゃいけない
そう感じさせてくれたシーンだった

あ!!あと。
母親が久しぶりに帰ってきて
明と2人でファミレスに行くところ
「お母さんは幸せになっちゃいけないの?」
このセリフはきっとずっと忘れない
これを言ったyouさんは
本当に辛かったんだろうな

最後までお母さんが帰ってこない脚本も
言葉では表せない感情が込み上げてくる
自分も4人兄弟の母子家庭で育ったから
共感シーンがたくさんあった
さきち

さきち