ヒデ

地下水道のヒデのレビュー・感想・評価

地下水道(1956年製作の映画)
3.9
「地下水道へ行く。それ以外に退路はない。全滅するぞ」

ナチスに追い込まれて、地下水道で市中を目指すことになったポーランドのレジスタンスたちの錯乱劇。

とにかく悲惨な話。暗くジメジメした地下水道で、気が狂う人が出たり、次々と人が死んでいったりする。

絶対に音を出しては行けない地下でオカリナを吹き出した芸術家、胸を撃たれた男とその男に恋をしている女性、前夜に愛し合ってた男女、部下を何よりも大事にする隊長…。それぞれが進んだ道の先にあったものがエグい。


以下、セリフメモ。


「1944年9月下旬、ワルシャワ蜂起は悲劇的な最期を迎えていた」

「君は音楽家だな。何か弾いてくれ。"ラ・コンパルシータ"を」

「君には小さい銃で十分だろう。2mの距離なら殺せる。お行き」

「もうすぐ襲撃されるわ。髭を剃るのはやめて」

「愛があれば死も平気よ」

「ここは闇と悪夢の国だぞ」

「戻れ!毒ガスだ」

「掲示があるぞ!見ろ!≪JACKA KOCHAM(私はヤツェックを愛している)≫…か。ハハハ…」

「俺はもう行けない…このモヤを見ろよ…休んで君を待つ」

「俺には妻も子もいるんだ!絶対に生きる」
「…結婚してたの?待って。明かりを消して」

「(鉄格子を前にして)ダメよ、目はつぶってて。開けたら…太陽が眩しいから…」

「あと一つ…(爆弾を)外せば出られる…」

「裏切り者め。わが中隊はどこだ!!」
ヒデ

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