「地下水道へ行く。それ以外に退路はない。全滅するぞ」
ナチスに追い込まれて、地下水道で市中を目指すことになったポーランドのレジスタンスたちの錯乱劇。
とにかく悲惨な話。暗くジメジメした地下水道で、気が狂う人が出たり、次々と人が死んでいったりする。
絶対に音を出しては行けない地下でオカリナを吹き出した芸術家、胸を撃たれた男とその男に恋をしている女性、前夜に愛し合ってた男女、部下を何よりも大事にする隊長…。それぞれが進んだ道の先にあったものがエグい。
以下、セリフメモ。
「1944年9月下旬、ワルシャワ蜂起は悲劇的な最期を迎えていた」
「君は音楽家だな。何か弾いてくれ。"ラ・コンパルシータ"を」
「君には小さい銃で十分だろう。2mの距離なら殺せる。お行き」
「もうすぐ襲撃されるわ。髭を剃るのはやめて」
「愛があれば死も平気よ」
「ここは闇と悪夢の国だぞ」
「戻れ!毒ガスだ」
「掲示があるぞ!見ろ!≪JACKA KOCHAM(私はヤツェックを愛している)≫…か。ハハハ…」
「俺はもう行けない…このモヤを見ろよ…休んで君を待つ」
「俺には妻も子もいるんだ!絶対に生きる」
「…結婚してたの?待って。明かりを消して」
「(鉄格子を前にして)ダメよ、目はつぶってて。開けたら…太陽が眩しいから…」
「あと一つ…(爆弾を)外せば出られる…」
「裏切り者め。わが中隊はどこだ!!」