mtakky2001

フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白のmtakky2001のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ベトナム戦争に反対し続けたが、結局はアメリカ国防長官としてベトナム戦争を指揮したマクナマラ氏。引退数十年後のインタビューを中心に過去映像も。
衝撃を受けるのは敵国だったベトナムのまさしく相手側の元将軍との面談だ。
そこでベトナム軍の元将軍は「何故アメリカはベトナムと戦ったのか?」と尋ねる。
マクナマラ氏は「中共がアジアの周辺国を次々と共産圏に巻き込み一大勢力になる事(所謂ドミノ理論)を避けたかった。」とベトナム戦争当時のアメリカの立場であり信念を伝える。
すると元将軍は「何を言ってるんだ。ベトナムとあの国は数千年も戦って未だに紛争が絶えない。彼らの仲間や同盟国としてベトナムが動くことはありえない。そんな事も知らずにアメリカは戦争を仕掛けたのか。」と断言。
マクナマラ氏は、詰まって黙り込む。

その後のマクナマラ氏へのインタビューで「ベトナム戦争は間違っていましたか?」と聞かれて、それでもマクナマラ氏は「間違っていなかった。」と答える。

元々は民間経済人として自動車メーカーのトップにあったマクナマラ氏。
何度も断ったが、どうしても、と請われて国防長官になったマクナマラ氏。
ベトナム戦争に反対し続けたマクナマラ氏。
戦争を指揮したマクナマラ氏。
引退後、ドキュメンタリー映画に出て赤裸々に語るマクナマラ氏。
ベトナム元将軍と語るマクナマラ氏。
それでもベトナム戦争は間違っていなかったと発言するマクナマラ氏。

マクナマラ元国防長官はこの映画で本当に伝えたかった事は何なのか?
mtakky2001

mtakky2001