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水曜日のエミリアのqpのレビュー・感想・評価

水曜日のエミリア(2009年製作の映画)
2.5
 エミリアは既婚子持ちの上司ジャックと不倫をして結婚します。水曜日にエミリアはジャックの息子のウィリアムと過ごさなければならず、という話です。

 始まりではエミリアとウィリアムやジャックとの関係が分からず少し戸惑います。エミリアの回想とともに、だんだんエミリアの周辺の人間関係が分かってきます。

 ウィリアムはエリート夫婦に育てられたからか、理屈っぽくて楽しんでいるように感じられません。ウィリアムは物知りですし、両親は金持ちでしょうけど、全く幸せに感じませんでした。エミリアは気に入られるために甘やかすのですが、それで失敗しています。子供って難しいと感じる瞬間です。

 私はエミリア目線で観てしまっていたことに終盤に気づきました。なので、ジャックの妻のキャメロンやウィリアムの気持ちはよく想像できずに観てしまいました。エミリアは父親に憤慨しているのに不倫をしていることを何も思っていないことにエミリアとともに気づきました。

 結局誰の立場に立つかですかね。他人のその時の気持ちを想像できる力が必要ですよね。特に、登場人物は誰も善人でも悪人でもない中で、なんで子供の前でそんなことを言ってしまうかなと思うことが多々ありました。誰の前で言うかは重要だなと改めて感じました。

 私自身が家族には恵まれてきているので、登場人物の気持ちは想像しかできません。不倫、継母になること、生まれたての子供を亡くすこと、父親の不倫、このような経験をしている方は考えさせられるのだろうと思いました。

 映画は終始ニューヨークの狭いところだけです。そのため、上記の人間関係に共感を持てなければ、暗い映画、本当にこんな家族あるのかなで終わってしまう作品です。私にとっては普通の暗い映画になってしまいました。

 最後に、ナタリーポートマンも「ブラックスワン」とイメージが違い良かったですが、フレンズのリサ・クドローが不倫された医者役と思うと笑ってしまいました。
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