このレビューはネタバレを含みます
好きすぎてブルーレイ買っちった
パリ編が1番好き
コートジボワール出身の運転の荒い黒人ドライバーのタクシーに盲目の若い女性が乗ってくる話。
自分がやられて嫌だった「人を見下す」という行為を、無意識のうちにやってしまった事に気付く運転手の表情が素晴らしく、
また気付いたからといって大の大人が簡単に変われる訳じゃない、という着地にしてるのも渋くて良き。
人生はそのまま続いていく、運転が荒いまま。目は見えるのに事故しちゃう運転手を眺めながら微笑む盲目の女性、というカットで終わるのが良い小説の最後の一文のような上品さで最高でした。