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バットマン フォーエヴァーのwisteriaのレビュー・感想・評価

3.8
新作バットマン🦇に向けた予習復習の続きを。
奇才ティム・バートンと鬼才クリストファー・ノーランによる両バットメンからの挟み撃ちで損な役回りを強いられているジョエル・シュマッカー版バットマンの一作目をAmazon primeで初鑑賞。

現在の評価は国内外ともにお世辞にも高いとは言えない本作だけど、当時興行的には前作をも凌ぐ好成績だったとのこと。

それも納得の豪華キャスティングで、バットマンにヴァル・キルマー、Wヴィランのトゥー・フェイス役にはトミー・リー・ジョーンズ、リドラーにはジム・キャリーが配され、さらにヒロインの精神科医にはニコール・キッドマン、バットマンの相棒ロビンにはクリス・オドネルとなんとも煌びやか。これは人を呼べますね!

前作まで築きあげてきたゴシックでダークな世界観を完全に放棄したわけではないけれど、今作はずいぶんとネオンカラーのキラキラ系ゴッサムシティに。全編にバートンのエグみを薄めた飲みやすいヒーロー映画に焙煎された反面、ならではのコクまでが失われてしまったという印象。役者陣は力演ではあるのだけど、ジム・キャリーにしろトミー・リー・ジョーンズにしろ流石面白いっちゃあ面白いけれどセルフパロディのようなやり過ぎの空回り感が否めない。。ニコール・キッドマンは色っぽくて良かったですが!

今回鑑賞しての収穫はエンドロールにかかる主題歌、なんとU2が歌っていて、その曲'Hold me, thrill me, kiss me, kill me'のバットマン風MVが存在することを知れたこと!そちらの監督はケヴィン・ゴドレイで、アニメとライブ映像の組み合わせによるゴッサムシティを舞台にU2メンバーが演奏している。YouTubeで見られます!ぶっちゃけ本編よりこっちの方が個人的には面白いくらいだったのでその分加点してます🤣

次作はジョージ・クルーニーの黒歴史と名高い『バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲』か。。シュワちゃんに私の大好きな『パルプ・フィクション』の頃のユマ・サーマンまで出てるらしいのにいったい何が起こったのか、興味深いところである🤔
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