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ゲド戦記のkazu1961のレビュー・感想・評価

ゲド戦記(2006年製作の映画)
3.0
▪️Title : 「ゲド戦記」
Original Title :※※※
▪️Release Date:2006/07/29
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards : 第30回日本アカデミー賞
優秀アニメーション作品賞
▪️Appreciation Record :2020-189 再鑑賞
▪️My Review
今までのジブリ作品が素晴らしかっただけに、当時酷評された作品ですね。
本作、アーシュラ・K・ル=グウィンの小説『ゲド戦記』の主に第3巻の「さいはての島へ」を原作とし、宮崎駿の絵物語『シュナの旅』を原案とした作品で、宮崎吾朗監督・脚本の独自解釈によるストーリーとなっています。
ラストの回収含め意味が分かりにくいのは、やはり本作が置かれてる世界、人物の過去や行動の動機が詳しく語られていないので、既存設定を理解するのがなかなか難しいんですよね。何故このラストなのか、これで世界の均衡がもたらされたのか、テルー=永遠の命=龍なのか、などなど。原作ファンタジーを読んでからの方が良いかもしれませんね。
吾朗監督は、人間の生と死など原作のテーマを追求しているものの、ストーリーテリングは熟練とはやはり言い難い作品でした。
ただ、満天の星空や微妙な色で変化していく夕暮れなど絵画のように美しい映像は印象的。全体の色使いのバランスもあえて過去のジブリ作品とは違うように意識をしたそうです。
声優陣では、ハイタカ役の菅原文太が重みがあって良いですね。手嶌葵は透き通る歌声が心に響きます。結末を含め突っ込みどころ満載ですが、巨匠の初監督作品です。仕方ないですねが、その後の活動もあまり目立たないのが残念です。
物語は。。。
多島海世界のアースシーでは、聖なる生物の竜が共食いを始め、農民は田畑を捨て、職人は技を忘れていくなどさまざまな異変が起こり始めていた。やがて人々が魔法を信じることができなくなったとき、大賢人ゲドは世界のバランスを崩す者の正体を突き止めるための旅に出て、国を捨てた王子アレンと出会ういます。。。
でも、当時、押井守は、「初監督でこれだけのものが普通の人に作れるだろうか? 合格点を与えていいだろう。次は本当の父殺しの映画を作るべきだ。」と評価したそうです。

▪️Overview
アーシュラ・K・ル=グウィンによる世界的ファンタジー小説を原作に宮崎駿監督の長男宮崎吾朗が初メガホンをとったスタジオジブリの大作アニメ。世界で最も偉大な魔法使い「大賢人」と呼ばれているハイタカ(別名ゲド)は、世界に災いをもたらす源を探し出すために旅を続けていた。そんな中、ハイタカはエンラッドの王子アレンと出会うが、アレンは父である国王を刺し、国を出たばかりだった……。(引用:映画.com)

声の出演は、岡田准一、菅原文太、手嶌葵、田中裕子など。
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