主人公トニーの部屋には『ロッキー』のポスターがでかでかと貼ってある。
痣だらけのロッキーに恋人エイドリアンが寄り添っているポスター。
そのエイドリアン役のタリア・シャイアの当時の夫、デヴィッド・シャイアが、本作の音楽と編曲を担当。
たぶん、ビージーズやクール＆ザ・ギャングなどの曲以外の音楽を担当したんだと思う…。パンフレットには「追加音楽」となっていますんで。
ちなみに、トラボルタ氏はこの映画のために10キロ体重をしぼったそうですが、そのトレーニングを担当したのは、『ロッキー』でスタローン氏の身体づくりを担当したジミー・ガンビーナって人なんですって。
いろいろつながりがあるんですね。
ところでストーリーですが、初めて見たときは驚きましたよね、えっこんな暗い話なの！？と。
わたしらのひとつ上の世代の人らが、ナイッフィーバーナイッフィーバー♪とご陽気に踊っていたから、てっきり明るい青春ダンスムービーなのかと思ってました。
そしたら鬱パターンの青春ストーリーだった。
なんかもう、何より神学校行ってた兄貴が戻ってきてるってあたり。敬虔なクリスチャンの家庭で、神父さんになる息子がいますなんて、めちゃくちゃみんなの尊敬集めてたし親もすげー自慢してたと思うんですよ。それが失敗して帰ってきちゃったとか、考えるだけできつい。
ラストのコンテストも、結局狭い田舎町の俺だったということをあんな形で身にしみて知る。でも青春って、こんなもんだよなー大抵は。
