なお

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1のなおのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「ハリー・ポッター」シリーズ第7作。
前作にてダンブルドアの死という衝撃的なクライマックスを迎え、物語はいよいよ最終章へ突入する。

「死の秘宝」は前後編に分かれており、「Part1」を銘打っている通り本作がその前編。
前後編に分割することにより、原作である小説版により忠実な映画化が可能という判断があったようだ。
また劇場版ハリポタとしては初めて、原作者のJ・K・ローリングが製作に携わっている。

✏️最終章突入
ハリポタではほぼ初と言っていいロードムービー形式で物語が進んでいく本作。
ヴォルデモートとの戦い、というかほぼ追われる一方なのだけれど、とにかくその戦火はより熾烈を極める。

前作までの重要人物であったマッドアイ、またハリーの大切な相棒(?)だったフクロウのヘドウィグもデス・イーターの襲撃を受け命を落とす。
ヘドウィグはハリーを守って死んだけど、マッドアイの死はなんだかあっさりしすぎていたような…原作でもそんなもん?

ハリーたちの行方を追うのはヴォルデモートだけではない。
本来味方であってほしいはずの魔法省からも追われる身となり、完全に四面楚歌なハリー一行。
ここからハリーたちのロードムービーが幕を開ける。

ロードムービーといえば聞こえはいいが、その実終わりの見えない逃亡劇である。
「一寸先は闇」どころか目の前が真っ暗闇だらけの現実に、心身ともに疲弊していくハリー、ハーマイオニー、ロンの3人。

ホグワーツ1年生のころから竹馬の友として交友を深めてきた3人の仲にも亀裂が走り、事態はどんどん悪い方へ転がっていく。
このあたりの、3人の心境の変化や人情の機微というものはよく描けていたように思う。

✏️死の秘宝
タイトルにもある「死の秘宝」の秘密が明かされる物語後半。
どうでもいいけど、死の秘宝について説明するアニメーションのシーンがどことなくディズニーぽかった。

「蘇りの石」「透明マント」「ニワトコの杖」
これら"3種の神器"を巡り、ハリーたちとヴォルデモートの駆け引きはより高度なものに。

この後半シーンで強烈に記憶に残っているのは、ベラトリックスがハーマイオニーを拷問にかけるシーン。
マルフォイ邸に響き渡るハーマイオニー、もといエマ・ワトソンの痛々しすぎる絶叫は、元は全年齢向け魔法ファンタジー作品であったことが信じられないレベル。

そしてそこからの大逆転。まさかドビーがハリーの助太刀にやってくるとは…!
てかドビー、普通に魔法使えるし機転は利くし、味方だったらこれほど心強い存在はいないよね。

そんな痛快なクライマックスを迎えてPart2へ繋がるか…!と思った矢先のドビーの死。
あまりにも突然すぎる…

ドビーの死を悼みたいハリーだが、ヴォルデモートはその一歩先を行きダンブルドアの墓から「ニワトコの杖」を手に入れた。
非情ではあるが、彼の死を悼んでいる暇はない。

ハリーとヴォルデモートの最終決戦はもうすぐそこまで迫っているのだから。

☑️まとめ
物語の約8割程度が「暗闇」を描く本作、ぜひ映画館で体験したかった…
既にPart2の方も見終わっているので、近いうちにレビュー投稿したいと思います。

完全に余談ですが、最近は映画鑑賞以外の予定が多くインプットの量に対してアウトプットの量が追いついていないのが悩み。

ほぼ毎日のようにコンスタントにレビュー投稿できているフォロワー様の偉大さを思い知る今日このごろです。

<作品スコア>
😂笑 い:★★★★☆
😲驚 き:★★★★★
🥲感 動:★★★☆☆
📖物 語:★★★★☆
🏃‍♂️テンポ:★★★★☆

🎬2024年鑑賞数:27(14)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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