ダンクシー

エスケープ・フロム・L.A.のダンクシーのレビュー・感想・評価

エスケープ・フロム・L.A.(1996年製作の映画)
3.7
「下手な小細工をしたもんだ。ヤキが回ったな」
「そうらしい。タバコは?」
「ここは禁煙国家だ。酒 ヤク 女も禁止。配偶者ならいい。銃も赤身の肉も違法だ」
「自由の国か」

んなアホな!笑…って感じの映画。バカすぎてめっちゃ笑った。ニューヨーク1997の続編(というよりはセルフリメイクに近い)ですが、個人的にはニューヨーク1997の方が好きだったなぁ。スネーク・プリスケンさん、風貌だけで実際はそこまで強くないのが前作同様相変わらずで愛おしい。とんでもない奴って知られて腕を買われてる割に、実力はそこまでなのが面白い。全然敵に捕まっちゃうし致命傷与えられるし。運と生命力だけは凄い人やね。今作では彼のタイムリミットは10時間。いや鬼畜すぎだろ!!

前よりも大幅に予算が増えたから、映像のクオリティとかスケールが一気に上がったな〜!見応えバツグンのエンタメ映画になった。……がァ!!ちょっと変な方向に進んじゃったな!?
成功した映画の続編とかセルフリメイクって、大体ファンが興奮する要素とか前作を観たことない人でも楽しめる要素を入れてくるんだけど、そのベクトルがあまりにもあたおかなんですよねぇ。あまりにも馬鹿すぎるサービスのてんこ盛りだった。

「大統領が作った最初の法律は指令17。市民権を失った者は全員この島に追放され二度と戻れない」

CGの技術も上がり、予算もそれなりにあるけどCGがちゃちくておもろい。そんでアクションに関しては問題なくパワーアップしており迫力満点。ですが、正直それらよりも、話と特段関係ないバカなところに力を入れまくっていた印象。
バンコク式での不意打ちのズル、ランニングマシン、津波でサーフィン、命をかけたバスケットボール、バットマンみたいな謎グライダー、ミサイルが後部座席にだけ直撃、などなど、くだらないギャグが盛りだくさん。笑ったな〜、よく思いつくよなぁ。いやでも思いついたとしてもこんなん自信満々に描かんやろ!笑 ほんとカーペンターのセンスって独特よねぇ。ランニングマシンとかバスケットボールとか、マジで何見せられてんだコレって感じだったし笑

チェゲバラのなり損ないみたいな奴(クエボ)が今作の敵。それにしてもクエボたちのエイムどうなってんねん!下手すぎやろ!全然弾当たらんやんけ!!

まぁ、そーいうのは置いといて、ラストも最高だな。カーペンターらしい。いやぁ、気持ちはわかる。
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