4編の悪夢を描くオムニバスホラー。
第1章『トパンガの恐怖』
殺人鬼が近所を徘徊しているというニュースが流れる深夜、どうしてもタバコが吸いたい女が危険を承知でタバコを買いに行く話。
何ということはなく、あっさり終わる。えっ? これで終わり!? と驚いた。もっと、何かが起きそうなジワジワ感か、オチにもう一捻りあればなぁ。
第2章『戦うビショップ』
難関シューティングゲーム『ザ・ビショップ・オブ・バトル』の完全攻略を目指す青年ゲーマーの話。
主人公の青年の演じるのはエミリオ・エステヴェス。
これ、昔、週刊少年ジャンプで連載していた『アウターゾーン』ていう漫画に似たような話があったな。あっちは格ゲーだったけど、オチは全く一緒。
あの頃はちょうどストⅡが大ヒットして、空前の格ゲーブームだったんだっけ? よく覚えてないけど。ワシはゲーセンにはほとんど行かなかったな。タバコ臭いのが我慢できなかった(何の話をしているのだ)。
因みにこの話の中に出てくる『ザ・ビショップ・オブ・バトル』は架空のゲームだったのだが、本作を観たとあるゲーム会社が似たようなゲームを実際に開発し、イギリスで発売したという逸話がある。
第3章『祝福』
とある悲劇がきっかけで信仰心を失った司祭があおり運転される話。
主人公の司祭を演じるのはランス・ヘンリクセン。
内容としては『激突!』に近い。
とにかく、司祭をあおってくる4WDがおっかない。とんでもない場所から姿を現すシーンは必見。
第4章『ネズミの夜』
とんでもないネズミに家を荒らされる一家の話。
昔の作品だから仕方がないとはいえ、合成映像が安っぽい。
あの少女は何でネズミの言葉が分かるのか。
どの章も決して出来がいいとは言えないものばかりだった中で、個人的には3章が一番良かったかな。得体のしれない恐怖という点で。
しかし、『デビルゾーン』なんていう邦題にせずに原題のままでよかったのでは。おそらく『トワイライトゾーン』を意識したのだとは思うけど。