kazu1961

宇宙戦争のkazu1961のレビュー・感想・評価

宇宙戦争(2005年製作の映画)
3.8
▪️Title : 「宇宙戦争」
Original Title :「War of the Worlds」
▪️First Release Year:2005
▪️JP Release Date :2005/06/29
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-515 再鑑賞
🕰Running Time:114分
▪️My Review
本レビューでもそうですけど、ほんと賛否両論の評価のある作品です。公開当時も本作はヒットしたものの、その一方で『映画秘宝』の2005年度ベスト2位・ワースト2位の両方を獲得するなど、評価は賛否両論なんですね。これはひとえにエンディング、何故異星人が滅びたのかその理由と必然性をどう捉えるかに依っていますよね。
オープニングから静かに恐怖が高まり、いざ異星人の攻撃が始まると、畳みかけるような迫力映像の連続です。この前半には息をのみますよね。60mものトライポッドがビルやフェリーをいとも簡単に破壊し、人間を一瞬に消し去る光線を発射するのですが、このあたりのパニック映像には、スピルバーグの真骨頂が発揮されています。中盤からは、生け捕りにされた人間の悲惨な運命や、ついに姿を現す異星人など、スリリングな場面も配置。これらを2時間以内にまとめた手腕もさすがだと思います。その映像のパワーも評価に値すると思いますし、異星人が滅びたその理由も個人的には必然性があるものだと思います。
さらにトム・クルーズは、普段の二枚目役のイメージを変え、妻に離婚され、子供達からは軽んじられるダメ親父を演じていることが新鮮ですし、その父親レイと子どもたちの愛のドラマも前面に押しているのも良いかと。ダメダメ親父が命をかけて子供達を守りながら親子関係が変化していく様は、SFストーリーに温かさを与えています。
本作はH・G・ウェルズの小説だけでなく1938年のラジオドラマ版や、1953年の映画『宇宙戦争』の要素を引用しています。

さらに、『未知との遭遇』『E.T.』と過去に人類に友好的な異星人との交流を扱った作品を手掛けてきたスピルバーグが、一転して宇宙侵略物の古典の映画化に挑んだ本作は、2001年9月11日に起きた同時多発テロ事件で受けたアメリカに住む人々の衝撃・思いを反映しているそうです。映画には墜落したジャンボ旅客機、掲示板に貼られた無数の人探しの張り紙などが登場しますが、映画のメイキングでスピルバーグも公言している通り、これらは9.11のテロを連想させるため、あえて描いたものなんですね。(参考:Wikipedia)

共演は人気子役のダコタ・ファニング、演技派ティム・ロビンス。スタッフも役者も一流ぞろいで、スピルバーグ映画史上当時最高額の製作費1億3300万ドル(約138億円)をかけた豪華エンターテインメントです。賛否両論のオリジナルとは一味違うラストも必見ですね。

物語は。。。
アメリカのある町である日のこと、突然、稲光が何度も地上にまで達するという異変が起きていました。レイ(トム・クルーズ)は、黙って外出した息子のロビー(ジャスティン・チャットウィン)を探しにいくため、娘のレイチェル(ダコタ・ファニング)に留守番をするよういいつけますが。。。

▪️Overview
湾岸地帯で働く平凡な労働者レイが、別れた妻との間にもうけた子供たちと面会するその日、突如現れた“何者か”が容赦なく町を破壊していく。レイは子供たちとともに生きるために町を逃げ出すが……。H・G・ウェルズの傑作小説を再映画化。撮影はヤヌス・カミンスキー、音楽はジョン・ウィリアムズなど、おなじみのスピルバーグ組が結集。(引用:映画. com)

出演は、トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ジャスティン・チャットウィン、ミランダ・オットー、ティム・ロビンス。
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