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バルスーズのleylaのレビュー・感想・評価

バルスーズ(1973年製作の映画)
3.9
アメリカン・ニューシネマのフランス版という感じで、刹那的に生きている男2人のロードムービー。どこに向かっているのか見当がつかない自由さがこの作品の魅力に思う。

『バルスーズ』とはワルツを踊る女たち、またはスラングで睾丸という意味も。(wikiより)

若いドパルデューとパトリック・ドヴェールのバディもので、無軌道な行動をする若者がエネルギッシュに悪事とエロスを繰り返す。後半で水兵さんみたいなお揃いの白のパンツルックなのがお茶目で笑える。着ている物は心情の表れなのかも。

不感症役のミュウミュウは何度も全裸でエッチしてるし、ユペールが16歳の役で処女喪失をしたり、「禁じられた遊び」の子役だったブリジッド・フォッセーが電車でオッパイを吸われたりする。すごいメンツでエロい。

ただのエロ映画かと思ったらジャンヌ・モローが登場してから空気が一転する。40代という年齢を感じつつも気高く美しくて、モローの特別感を出すためのそれまでの安っぽいエロシーンだったのかと思う。短い時間しか出ていないけどモローの存在感に圧倒されました。

破天荒でしょーもないヤツらだけど愛すべき2人組だった。撮影のブリュノ・ニュイッテンの長編デビュー作だそう。ジャケ写の通り、イキイキとしたとても魅力的な映像でした。


✴︎のんchanありがとう!✴︎
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