彦次郎

Mr.BOO!ギャンブル大将の彦次郎のレビュー・感想・評価

Mr.BOO!ギャンブル大将(1976年製作の映画)
3.5
イカサマのミスでぶち込まれた青年ロンが同房となったギャンブラーのブーと組んでノミ組織相手に大仕事する犯罪コメディ。
娑婆に出てからも変わらずにイカサマという犯罪矯正施設として役立たないばかりか最終的には命を守る為(終盤)の安全施設という面に香港刑務所の闇を感じました。
刑務所仲間をペテンにかけて飯を巻き上げたりする非情なブーですが弟分のロンのことは案外にも無下にしておらず現実での兄弟愛を偲ばせます。流れるような話をする広川太一郎氏の名演により口八丁手八丁の胡散臭いギャンブラー度合いが大幅に増強されていました。
麻雀牌がやたらに大きかったりザルみたいなノミ屋システムが印象的ですが主題のギャンブルよりも組織から逃走するアクションが面白かったです。
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