エリオット

白と黒のエリオットのレビュー・感想・評価

白と黒(1963年製作の映画)
4.5
「首」(1968)と一緒に最近DVDが発売されてやっと普通に見られるようになった春日太一氏激推しのサスペンス映画

いきなり仲代達矢が淡島千景を絞め殺すところから物語が始まる
一旦逃げた仲代が気になって現場に戻ると偶然物盗りに入った井川比佐志が殺人容疑者として逮捕される

捜査検事の小林桂樹はこのヤマは簡単だと思って取調べを始めるが井川比佐志は真っ向から殺人を否認する
おまけに仲代のボス弁が死刑反対の立場から井川の刑事弁護人を買って出るもんだから話はややこしくなって…

後半、仲代の部屋を訪ねた小林桂樹と仲代との対峙シーン
2人の顔と顔、部屋の外から窓越しに入る踏切が明滅する際のライト、そして断続して聞こえてくる踏切の警告音…否が応でも盛り上がる緊迫の名場面!

橋本忍は大作よりこういうプログラムピクチャーの方が才能を発揮していたのではと思わせる快作であった
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