あーさん

真夜中のカーボーイのあーさんのネタバレレビュー・内容・結末

真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ありがとうTSUTAYA😆レンタルシリーズ 第2弾

こちらは、5年前からclipしてた作品。ようやく、ようやくの観賞!

いかにも時代遅れのカウボーイ!な出立ちでテキサス州からNYに出てきた主人公ジョー(ジョン・ボイト)。
陽気な音楽(Everybody's Talkin')に合わせて、お金持ち風マダムを追いかけるシーンから始まったのに、シビアな都会の現実を目の当たりにし、どんどんジリ貧になっていくのが容赦なく、本当に辛い。
最初、ジョーと偶然出会うラッツォ(ダスティン・ホフマン)の二人のブロマンス物だと勝手に思っていたが、全く違っていた。

若さ故のこだわり、夢、プライドが邪魔をして、地に足をつけて地道に生きられないジョー。
しかし、足が不自由な上に病気持ちのラッツォにカモにされたのに、彼を捨て置けない優しさも持ち合わせている。
あちこちで騙し騙されすってんてん、身も心もボロボロになって行く二人。。

前衛的な変てこパーティーは一体何だろう?と思ったら、実在したアーティスト、アンディ・ウォーホルがモデルらしい(実際、本人が出演予定だったが、狙撃事件が起こってキャンセルになったそう。センセーショナル❗️)。

あのビルの廃墟の家もリアルだったなぁ。。
寒さとひもじさ、その上に病気の悪化…。
泣きっ面に蜂、弱り目に祟り目、踏んだり蹴ったり、、
いくら言っても足りないくらい。

でも、、
一人じゃなかった。
二人だった。

何も持たない二人だけど、身を寄せ合っているだけで、孤独ではなかったんだ。

ラストシーンに続くバスの中の二人の行く末は何となく想像がついて私は悲しかったけれど、絶望はしなかった。

絶望の中にあっても、微かな光を見出すことができた。

悲劇の中に見える一筋の希望の光が、これほど尊い物なのかと心が震えた。

若くて怖いもの知らずだったジョーが、大都会でズタズタに傷ついて得たものは、、?

失くすばかりで何も得られなかったように思えたジョーが、ラッツォ(=リコ)から教えてもらった確かなこと。
またここからやり直せば良い…。
最後の最後に、そんな風に思わせてくれる今作。愛してやまない人が沢山いることを納得できた。
どこまでも悲しいのに、あったかくて愛おしい。


傑作!


(カテゴリ、さよならTSUTAYA👋→ありがとうTSUTAYA😆に変えました…)



*フィルマこぼれ話

今作を教えてくれたのは、初期の頃のフォロワーSさん(当時大学生)。
SNS初めましての私は、年齢問わず男性からフォローされたらどうしたらいいんだろう⁉︎等と思っていたのだけれど(今思うとかなりビビりで変なおばさん笑)、Sさんとの会話の中で、おそらく自分がかなり若い女性だと思われてるなーと感じつつ、聞かれてもいないのに同じくらいの息子がいるだの実年齢をカミングアウトするのも変だし、どうしたものか、、と思っていたら、どこかで私がしっかりおばさんだと知ったようで、それまではめちゃくちゃ持ち上げてくれていたのに急に「お年玉下さい!」などと言い出して、、大爆笑!!
それからは、フランクにお付き合いできるようになり、私も段々SNSに慣れて、老若男女問わず色んなフォロワーさんと垣根なしにお付き合いできるように…メデタシ、メデタシ♪
その後大学を卒業されて、随分堅いお仕事に就かれ、現在はお忙しいのか姿をお見かけしなくなってしまったけれど、私は時々ユニークなレビューに定評のあったSさんのことを思い出して、クスッとなったりしている。

Sさん、お元気ですか?
彼女はできましたか?爆
私は相変わらずですが、更にパワーアップして、おばさん街道真っしぐらです!笑
今頃ですが、やっとお薦めしていただいた今作、観ることができました。
ありがとうございました💓
"リトル・ランボーズ"もそうでしたが、やっぱり貴方のセンスは確かだなぁと改めて感じています。。

どうか、お元気で♪

私も、ぼちぼち頑張ります!

また、どこかでお会いできたら良いなぁ。。
あーさん

あーさん