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コックと泥棒、その妻と愛人のmahirunoahiruのレビュー・感想・評価

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アリ・アスターもヨルゴス・ランティモスもピーター・グリーナウェイの影響を受けている!というので早く見ないとなリストに入ってたグリーナウェイなんだけど、開始5分くらいで「え、シナリオド下手なの?」ってなってしまって以降最後までポジティブな感情では見られなかったわ。レストランとマフィアっていう題材はだいだいだーいすきなはずなんだけどな。いや映像としては美しいんだけど、プロットもダイアローグもいいなと思えるところがひとつもなくて呆然としちゃった。というかなんでこんなにグリーナウェイに否定的になってしまうかというと、シアター・イメージフォーラムのグリーナウェイ特集合わせのインタビュー(これや:https://numero.jp/interview427/p2)読んだらすげえ気取りきったおじさんで、なんやこいつ笑という気持ちになってしまったのが大きい。「これまで監督した映画の脚本はすべて自分で手掛けていますが、」って何笑。その結果自分ができてるとでも思ってんのか。ちょうど「ボスの女と親しくなるとどうなるか」という似たようなアイディアのタランティーノの『パルプ・フィクション』を同時進行で観てたので、お願いだからシナリオだけはタランティーノにやらせてくれタランティーノじゃなくてもある程度できる奴いくらでもいるだろ周りによ!とそればっか考えてしまって駄目だった。まあ映像は美しいんだけど、いくらシナリオが最高でも絵的に駄目だったら絶対その映画観ないでしょ?いくら絵的に素晴らしくてもシナリオがこのレベルでヤバかったら頑張っても観れんわ私は。あ、調理場で歌うたってるのはよかった!
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