映画族やま

イノセントワールドの映画族やまのレビュー・感想・評価

イノセントワールド(1998年製作の映画)
3.0
竹内結子スクリーンデビュー。原作桜井亜美。
当時最先端の話題・体外受精や援助交際をテーマに、現代社会の闇に傷つけられたイノセント=無垢な魂を前面に出した作品。
原作ほど過激じゃないもののそれなりに内容は重くて見応えはあった。
というか役者の演技みるだけで十分。
なにしろ竹内結子はスクリーンデビューにして、この難役を受けてあの演技、そりゃあブレイクする。主題歌の声はかわいいのに、劇中では、驚くほど今と変わらない抑揚つき(?)の声。ゾクゾクした。ほんとに17歳か?
キッズリターンで新人賞総なめ直後の安藤政信も、発達障害のある兄役で全く違和感の無い演技。
そしてなによりあの"真の父親"役は、豊原功補以外には居ない。
伊藤かずえさんもミステリアス。
ブルーがかったフィルムと音楽も合う。

ただあのラストは『耳をすませば』の聖司くんの「僕と結婚してくれ!」発言以上に、観てる方が気恥ずかしい。
まじかよ...て感じでした。
ラストどうにかならなかったのかな....うん...ラストまでは良かったです。
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