久しぶりに見たけど、やっぱイイっすね。
凝った脚本とか演出は特に無いけど、真木蔵人と鈴木一真をはじめとした役者陣の演技が巧く噛み合って、なんとも言えない味がある。
同監督の「傷だらけの天使」スピンオフだけど、本作に負けず劣らずの出来だと思う。というか、「愚か者〜」の方が好きという人も少なくないのでは?
製作されたのは平成でも、この空気感はもう昭和っすよね。……「負け犬二匹、新宿を彷徨う(ハーモニカを吹きながら)」……みたいな。
当時としてもかなり懐かしい雰囲気の映画だったと思う(ちょっと古かったかも……)。でも、そこが好きな人にはハマるんじゃないでしょうか。今とちがって、まだ街に匂いがある感じ。知らんけど。
真木蔵人の演技は真っ直ぐでいつも気持ちがいい。本作の昭和感を担ってるのは、真木蔵人のアホ犬っぽい演技だと思う。それを見るためだけにも、たまに見返したくなる。
好きな映画です。