ヒデ

ターミナルのヒデのレビュー・感想・評価

ターミナル(2004年製作の映画)
3.9
「あなたの国のパスポートは使用停止措置が取られ、それに伴い米国国務省は入国ビザを取り消しました」

母国が革命によって消滅し、空港から出られなくなってしまった男性の話。

モデルになった男性が亡くなったとのことで鑑賞。背景の変わらない空港内でどうやって面白くするんだと思ってたけど、さすがスピルバーグという感じでめちゃくちゃエンタメになっていた。

ナボルスキーを追い出したい保安局長との駆け引き、困っている主人公を助けてくれるグランドスタッフ達との友情、美人CAとの恋。

パッケージの雰囲気から重い話かと思ってたけど、どんどん仲間も増えていくし主人公も成長していくしで面白かった。見せ場も多くて見応え抜群。おっちゃんが飛行機に向かっていくくだりは泣けた。

JFK空港が借りられなかったから、超巨大セットを作ったって話が無茶苦茶で好き。


以下、セリフメモ。


「つまり現在のあなたは無国籍人間なのです」

「昨夜のクーデターでクラコウジア政府は転覆しました。大統領と側近が人質になったとのことです」

「どうしたんだ?」
「(ナボルスキーが)25セントの稼ぎ方を覚えました」

「俺はエンリケ・クルズ。話がある」

「取引したい。トーレス入国審査官の情報が欲しい。こっちは食い物を提供する。毎日会ってるだろ?彼女の泣きどころを知りたいんだよ」

「彼女を口説いてくれたら腹は空かせない」

「自国に戻ることを恐れる者は保護することができる。恐れずに言え。"クラコウジアが怖い"と」
「僕の故郷だ。故郷は怖くない」

「この塗りの仕上げを見ろ。いい仕事してるぜ」

「僕に仕事をくれる…!?6時半に来ます、ボス」

「イカれ女には近づかない方がいいわ。ひとりぼっちが嫌いなだけだから、ナポレオンと同じで悪癖があるの。毒になる男を次から次へと食べてしまう」

「僕が間違えた。彼はこの薬は"ヤギ"に飲ませると言った」
「薬は病気の父親のためじゃなかったのか?」

「ヤギの薬…ヤギの薬…!!」

「ナポレオンがババリアを征服してジョセフィーヌに贈ったものを知ってる?」
「何?教えて」
「見せてあげる。今日から13日後に」

「君ほどの女性なら男は望むままだろ?なぜナボルスキーを?」
「あなたのような男性には絶対に理解できないことよ」

「これがナポレオンがジョセフィーヌに贈ったものだ。1000個の噴水」

「僕は父にこう約束した。"必ずニューヨークに行って、ベニー・ゴルソンのサインをこの缶に入れる"と」
「そのために空港に住んでるの?」
「父もきっと同じことをした」

「人は皆何かを待ってる」
「あなたは何を?」
「君だよ。君を待ってる」

「戦争が終わったぞ。もう祖国を失うなよ」

「ニューヨークへ行きたい。今!」

「今日発たなければこの連中はクビになる「僕は故郷へ帰る。だから彼らはそのままに」

(飛行機を止めて)
「俺は故郷(インド)へ帰るぞ!」

「逮捕しろ!逮捕するんだ!」

「父のディミタルはあなたの大ファンでした。あなたのサインをいただけますか?」

(タクシーの中で)
「どちらへ?」
「家に帰るんだ」
ヒデ

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