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日曜はダメよのsonozyのレビュー・感想・評価

日曜はダメよ(1960年製作の映画)
3.4
1960年にギリシャで製作されたジュールズ・ダッシン監督作。
※ジャケットはなぜかカラーですが、モノクロです。

ギリシャの港町が舞台。底抜けに明るく町中の男たちのアイドル的な娼婦イリヤ(メリナ・メルクーリ)と、古代ギリシャ研究者でギリシャに滞在中のアメリカ人旅行者ホーマー(ジュールス・ダッシン監督が演じてます)との物語。
この二人が実際のご夫婦というのが面白い。当時のギリシャの港町の空気に浸れる楽しい作品でした。

タイトル「日曜はダメよ(Never on Sunday)」の意味は、平日は自分の部屋でひっきりなしに客をこなすイリヤが、日曜は客ととらず町の男たちを呼んで盛り上がると決めていることから。

ホーマーがふらりと入った酒場で喧嘩に巻き込まれた際に現れ仲裁に入ったイリヤを見て、彼女こそ伝統的なギリシャ美人だと惚れ込むホーマー。
町の娼婦たちは悪徳不動産屋・通称"顔なし"の管理するアパートで高い家賃を払わさられ不満炸裂中だが、イリヤだけは独自の暮らしをしていた。

明るく振る舞うイリヤに、本当に今の生活が幸せなのか?と問い、私と2週間一緒に過ごせば生まれ変われると説得するホーマー。
娼婦も日曜のパーティも一時休業し、ピアノ、クラシック音楽や絵画鑑賞、読書などに取り組むイリヤ。
これを知った"顔なし"も、イリヤが娼婦から足を洗うのを支援したいとホーマーに金銭援助を申し出る。
ホーマーが"顔なし"とつるんでいたと知ったイリヤは・・・

テーマソング「Never on Sunday」はアカデミー賞・歌曲賞を受賞してます。
ブズーキというギリシャのギター的な弦楽器によるこのメロディ、どこかで聴いたことがあるはずです。
https://youtu.be/mA-4b_hEfKo
この動画の冒頭に出てきますが、酒場でウーゾ(国民酒)を飲み干す度に皆さんグラスを床に投げて割る割る。
危険!&もったいない!笑;
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