せびたん

悪魔の植物人間のせびたんのレビュー・感想・評価

悪魔の植物人間(1973年製作の映画)
3.2
微妙におもしろくて微妙に退屈な作品でした。
もちろんジャケットにひとめぼれでレンタルです。笑

本物のフリーク・ショー(本物の奇形の人達が自分の身体的特徴を見世物にするサーカス団?)の人たちが出てることや話の流れとかに「フリークス怪物團」のパクリなことが多いなと思ったら、プロデューサーが「フリークス(怪物團)」をめっちゃ好きらすくて、15回は観たからオマージュしたんだって特典映像でキラキラした目で言ってました…^^;

自分が大好きな映画の名場面を自分の手で撮りたくなる気持ちってなんか分かるなあって思ったので、今後は私もパクリとは言わずに、オマージュとかリスペクトとか引用とかって言葉を使っていこうと思いました。あと下敷きにしたとか?インスパイアされたとか?剽窃とか?(←あ、これはダメなやつw)

大学教授でもあるマッドサイエンティスト(以下「博士」という)が人類の食料事情の将来をあやぶみ、光合成を利用できる植物人間の開発を試みる!というのが大きな枠組でした。博士の反社会性を敏感に察知した4人の教え子達がそれを阻止する役割です。

博士は、フリーク・ショー所属の「世界一の醜男」を手下とし、実験体となる若い男女をさらってこさせるのですが、醜男はなぜか教授の教え子ばかりさらってくるっていう…笑

さらには光合成を利用して食料事情を改善てアイデアはいいような気がするのですが(真剣に検討してる人とかいそう)、博士はなぜか食虫植物を実験材料に使うので、結局植物人間になっても動物性タンパク質を摂取しよるやないかーいっ!光合成せんのかーいっ!ていうコントっぷりです。

こんなコントがめちゃめちゃ陰鬱な、重苦しい雰囲気の中で進んでいくのが納得いきませんでした。笑

また群像劇というわけでもないのに特定の主人公がいなくて(というか主役がどんどん交代して?笑)視点がちょいちょい変わっていくのはなんか新鮮でした。

本編が始まる前に監督の挨拶(デジタルリマスター版だから映像の飛びとかなくなったよー、みたいなフランクなやつ)があったり、特典映像にメイキング・トーク?撮影裏話?みたいなのがあったりするので、本国では地味に人気のある作品なのかもしれないです。実際、植物人間のビジュアルはけっこうよかったです。出番はほとんどなかったですけどね…( ̄▽ ̄;)
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