ぽんぽこ

お茶漬の味のぽんぽこのレビュー・感想・評価

お茶漬の味(1952年製作の映画)
4.0
木暮実千代と言えば私の中で『雪夫人絵図』と、寅さんで桃井かおりの母親役でした。
都会のお金持ちの奥さまのイメージが強いです。
『お茶漬けの味』というインパクト大な題名で気になっていました。


佐竹茂吉(佐分利信)は東亜物産機械に勤務するエリート社員です。
子供はいなくてお見合い結婚した妻、妙子(木暮実千代)は、ブルジョワ出身の社交的で友達も沢山いる女性で2人は性格が正反対です。
妙子は暇を持て余して、ブティックを経営している友達アヤ(淡島千景)の所にしょっちゅう行ってます。
姪の節子(津田恵子)とも仲が良く、ある日、茂吉に嘘をついて修善寺に旅行します。


すんごいお金持ちで、お手伝いさんが居るから何もせんでいいので、まじでする事ないやん。
お手伝いさんの名前っていつも、ふみだね。

旅館の鯉でノソノソしたのが茂吉に似てるって、〝鈍感さん〟とかほぼ悪口言ってる妙子。
そんな妙子を見て節子は、あんな風になりたくないと思っています。

妙子がお見合いを強制的にさせられて、歌舞伎座の席から抜け出し佐竹家に逃げてきます。
茂吉がお見合い相手に失礼だからと言って渋々一度送られるけれど、茂吉と部下の岡田登(鶴田浩二)が競輪を見ている所へ節子が結局来て、内緒で3人でパチンコしたりして遊びます。

鶴田浩二の演技、初めて見ました。
昔のサラリーマンって波平みたいに当たり前に帽子を被る人が多かったのですかね。


その後節子が来て、妙子は茂吉に叱ってやってって言うけど、妙子が言えばいいやんか。茂吉からは言いにくいよ。
実は2人が会っていた事を妙子に知られて、自分は平気で嘘つく癖に自分が担がれたのはプライドが許さなかったのか不機嫌になり、口を聞かない妙子。
で、神戸須磨の友達の所へ行くのです。
茂吉は急遽、ウルグアイに仕事で行く事になり、電報を打っても帰ってこない妙子。
アヤと節子が待っていると、やっと帰ってきて、アヤに何故電報を見たのに帰って来なかったのかを責められて、開き直っている妙子に呆れた2人は帰ってしまいます。
友達達にも呆れられて、自分の行動を振り返って、誰も居ない茂吉の部屋に座ってみたり、ベッドに横になり反省する妙子。
そこへ、茂吉が飛行機の故障と帰って来ました。
素直に謝る妙子。
お茶漬けが食べたいと言うので、台所に行き、ふみを起こさない様に、お茶漬けの用意をします。
台所に何があるのか、全く分からん妙子って、生粋のお嬢様やん。
2人揃ってお茶漬けを食べながら、妙子は改めて茂吉が鈍感なんじゃなくて、心が広い事を知るのでした。
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