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お茶漬の味のkazu1961のレビュー・感想・評価

お茶漬の味(1952年製作の映画)
4.0
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-172 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋“夫婦はこのお茶漬けみたいなもんなんだよ。。。”すれ違った夫婦が和解するのはお茶漬け!!気楽にホッとできる、それが夫婦。。。日本人の心ですね!!外人が観てもまず理解できないでしょうね(笑)。

🖋地方出身のおおらかで素朴な夫(佐分利信)と良家出身のわがままな妻(木暮実千代)、育ちや価値観が違う夫婦のすれ違いと和解をお茶漬けを使いながら描いた秀作。

🖋メッセージとしてその夫の考え、“飾らずにおおらかに生活するのが一番”ということを伝えてきます。そのために庶民的な風俗をそのディテールとして取り入れています。パチンコ、競輪、トンカツ、ラーメン、タバコの朝日。。。昭和20年代の風俗が堪能できるのも見どころの一つですね!!

🖋本作、元々は召集令状を受け取った夫が妻と過ごす最後の夜にお茶漬けを味わうというものでしたが、当時の検閲から却下され、その13年後に再度、出征を海外出張に置き換えて完成された作品だそうです。ラストのお茶漬けを作るところから始まるとても長い夫婦のロングショット、いかにも昭和的で情緒があって落ち着く好きなシーンです。

😌Story:(参考: WOWOW )
良家のお嬢様育ちである有閑マダムの妙子。大磯から遊びに来ためいの節子を連れて銀座で買い物を楽しんだ後、妙子は、洋装店を営む親友のアヤに温泉旅行に誘われ、夫・茂吉に早速連絡しようと会社に電話をかけるが、あいにく彼は不在で、その日の出発は取り止めに。後日、アヤや節子ら、女性4人組で温泉旅行に出向いた妙子は、夫の悪口や冗談を皆で言い合って楽しむ。何かとすれ違うことの多い茂吉と妙子の2人だったが……。

🔸Database🔸
・邦題 :『お茶漬の味』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1952
・日本公開 : 1952/10/01
・上映時間 : 115分
・受賞 : ※※※
・監督 : 小津安二郎
・脚本 : 野田高梧、小津安二郎
・原作 : ※※※
・撮影 : 厚田雄春
・音楽 : 斎藤一郎
・出演 : 佐分利信、木暮実千代、鶴田浩二、淡島千景、津島恵子

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「麦秋」に次ぐ小津安二郎作品。脚本は「麦秋」と同じく野田高梧との協力によって書き、撮影は例のように厚田雄春が担当。出演者は、最近「離婚」で共演した佐分利信と木暮実千代に、「華やかな夜景」の津島恵子、「郷愁」の三宅邦子と笠智衆、「東京騎士伝」の鶴田浩二、「お景ちゃんと鞍馬先生」の淡島千景、「母の山脈」の柳永二郎と設楽幸嗣の他に、元松竹の女優小櫻葉子で現上原謙夫人の上原葉子と、随筆家として知られた石川欣一氏が特別出演している。
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