シャチ状球体

恋の時給は4ドル44セントのシャチ状球体のレビュー・感想・評価

恋の時給は4ドル44セント(1990年製作の映画)
3.0
The Midnightの代表曲(?)、SunsetのMVで知って気になっていた映画がBlu-rayで発売されたので予約購入。キングレコードから発売中です(宣伝)。

10代後半~20代前半をターゲットにした、1日で内容を忘れられることが魅力の邦画のような内容が特徴。
たまたまスーパーマーケットで夜間清掃員の労働(時給4ドル44セント!)を始めたフリーターが、権力者の娘(ジェニファー・コネリー)に出会って何故か恋愛関係になる。簡単に言えばなろう系だ。

家やバ先でどんなに目に遭ったとしても、家出をしてきた理想的な女性に巡り合えればそれですべてが解決する。The 家父長制、The 性的消費。
下着とかキスとか同意のない接触とか、品性の欠いた侵襲性の高いギャグ描写が頻発するのもキツい。実家を出るかどうかで自立度を測られるのが当然と言わんばかりのエイブリズムもついでに全開。
あとは始終ふざけているだけの主人公・ジムに耐えられるかどうかがこの映画を好きになれるかどうかの境界線だ。

ちなみに、このスコアにはあらかじめ4073円分の資本主義力(しほんしゅぎちから)が加算されているのであしからず……。
シャチ状球体

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