Rio

隠された記憶のRioのレビュー・感想・評価

隠された記憶(2005年製作の映画)
4.0
「ファニーゲーム」のミヒャエル・ハネケ監督のサスペンス

「疚しさとは何か」

TVキャスターの夫 ジョルジュ
出版社に務める妻 アン
息子 ピエロ
フランス人 中流階級の三人家族

突然届いた一本のビデオテープ

少し離れた場所から撮影されたジョルジュの家の映像が長々と録画されていた

誰が?何のために?

静かに長回しのカットが続く

、、、うっかり寝てしまったw

観たらわかる!
ほんっとーに静か

余計な演出しないからこそ伝わる日常

じわぁ〜っと不安

衝撃的なシーンも淡々と映る

ニワトリのシーン
エレベーターのシーン
ここは何が起きるかハラハラした!

正義と悪
秘密と嘘

皆が罪を犯し、どう向き合っているか

脅されてる!って騒いでいる人が
脅している矛盾
裏切られたと喚いてる人が
裏切り行為をしている矛盾

意図的であろうとなかろうと、先進国は絶対的に後進国や貧しい人々を犠牲にして高い生活水準を保っている

ジョルジュが番組の対談をした時に、意図的にを会話を繋ぎ合わせ視聴者に誤解を招くような編集をしていた

差別や社会問題も含まれている

鑑賞後に監督のインタビューを見た
誰がビデオテープの犯人かは答えがないと言っていた

ジャケの「衝撃のラスト」なんてものはない

見る側に考えを委ねるスタイル
どう考えるかは人それぞれ

私が見ているのは
映画なのか、ビデオテープの映像なのか
その曖昧さ、好きだな

昔観た時の記憶、ニワトリ気持ち悪い!!って印象しかなかったけど、改めて観て少し伝えたいことがわかったような、わかってないような

先日観た深田晃司監督の「LOVE LIFE」に近いものを感じる

どうでもいいけど、道にびっちり並ぶ車
フランス人てみんな縦列駐車の天才なの??
てか、なんで路駐なん?
駐車場て概念がないの?
Rio

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