(半分はデ・パルマの事しか書いてません。すみません。)
凄いよな。1960年だもんな。音楽史で言えばビートルズがデビューする2年前。
後に数々の映画製作人に影響を与えることになる映画が、ここまで完成されたサスペンスが、この時点で誕生してたなんてっっ。
ノーマン・ベイツの"あれ、コイツなんな変だぞ"感とか、モーテルの奥に立派にそびえ立つオカルトな雰囲気さえ感じる屋敷とか、
あと 前半のお金を盗んだ主人公のくだりだけでも なんか凄く面白かった。
そこはよくよく考えてみるとヒッチコック監督の演出が良かったんだな とか思ったりして。
すみ から すみまで作り込まれてる気がして もうたまらなく心をくすぐられたな。
それに色んな映画の原点を観てる気分で、感慨深かったし。
こりゃ、デ・パルマ監督も心酔するわけだよな!!笑笑 (デ・パルマは「めまい」のほうが心酔しているっぽいけど笑)
今作を観て色々と気付かされましたよ。
今作は王道を作った原点的作品だってこと。
そして、ヒッチコックの模倣監督と言われるデ・パルマが、ヒッチコック映画の引用を上手く使いこなしながら、どれほど独自に変態的性質をもった映画を作ってたか笑
デ・パルマ映画に出てきた あれやこれ がここでもまたたくさん詰まってて、見つけるたびに声が出てました笑
「殺しのドレス」だ!「レイジング・ケイン」だ!「キャリー」だ! なんて具合に。
どこがどういった具合に引用されてたかはネタバレになるから言えないけど、こうして元ネタを観てみると、いやぁやっぱ 上手いこと自分の作家性として、オマージュ(時々パロディ)として消化してるよなあって思った。デ・パルマ監督が。どう見てもパクリ屋じゃないよ。