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不良少女モニカのkazu1961のレビュー・感想・評価

不良少女モニカ(1952年製作の映画)
3.7
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-136 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-528

🖋イングマール・ベルイマンの初期の良作です。難解ではなくまだ分かり易いストーリー展開で魅せる部分も多分にあり、この辺りはベイルマン作成では珍しい部類かもしれません。しかしながらやはり風景描写の美しさや、客観的に突き放したように描く手法はベイルマンならでは。

🖋物語は、17歳の少女が恋に落ち、家を出て、享楽の時を過ごし、そして妊娠してしまう。。。さらに結婚して夫を詰り、育児放棄そして不倫。。。こんな1人の少女の行動を冷たく突き放したタッチで描いています。邦画の『不良少女モニカ』はこんなところからきているのでしょうね。。。なので主人公モニカには全く感情移入できません!!

🖋この当時ではショッキングな内容と、アメリカのヘイズコードではまず見られないモニカが全裸になるシーンなど話題は満載だったのが容易に相続できます。

🖋それでもやはり白黒映像でありながら、映し出される風景はどれも美しい。特に前半のボートから島めぐりをするシーンの美しさは圧巻です。これこそベイルマンですね!!

😵Story:(参考: yahoo movies )
1952年、ストックホルムの労働街で配達係をして働く19歳の青年ハリー(ラルス・エクボルイ)は、ある日、17歳のモニカ(ハリエット・アンデルセン)という少女と知り合う。不満を抱えて生活していた二人は、互いに心の内を打ち明け合い、すぐに恋におちることに。ある日、モニカは酒に酔った父と口論し、家を飛び出し、ハリーもモニカと一緒に家を出る決心をし、仕事を辞めてしまう。二人はボートで島々を巡りながら享楽的な生活を始めるが、モニカは妊娠し、結婚した二人は、ハリーの叔母の援助で生活を始めたが・・・。

🔸Database🔸
・邦題 :『不良少女モニカ』
・原題 :『Sommaren med Monika』
・製作国 : スウェーデン
・初公開 : 1953
・日本公開 : 1955/06/06
・上映時間 : 92分
・受賞 : ※※※
・監督 : イングマール・ベルイマン
・脚本 : イングマール・ベルイマン
・原作 : ペール=アンデシュ・フーゲルストルム
・撮影 : グンナール・フィッシェル
・音楽 : エリック・ノードグレーン
・出演 : ラーシュ・エクボルイ、ハリエット・アンデルセン、オーケ・グリュンベルイ、ベンクト・エクルンド

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
「愛欲の港」のイングマール・ベルイマンが脚色・監督にあたったスウェーデンの青春映画一九五三年作品。原作はペル・アンデルス・フォゲルストレームの小説で、撮影はグンナール・フィッシャー(「愛欲の港」)、作曲はエリク・ノルドグレン。主演は新人のハリエット・アンデルソンとラルス・エクボルイで、ジョン・ハリソン、ダグマー・エベッセン、オーケ・フリーデルが助演。
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