ちろる

恋人のちろるのレビュー・感想・評価

恋人(1951年製作の映画)
3.7
コミカルに、そしてちょっと切なく。
脚本は市川崑監督が世界一の信頼を置く奥様、和田夏十さん。
さすが、とてもテンポ良くそして全体的にとてもモダンなおしゃれラブコメだと思います。
小さい頃からずっと仲良くしてきた青年と幼馴染の女の子はなんと結婚が決まっている。
微かな望みをかけてか、結婚前日に彼女のお家を訪れた青年を池部良さんがキュートに演じてる。
めっちゃイケメンなのに、少し自信なさげで内気な青年の役が何故かハマってて可愛い。
女の方が一歩上手、なんとなくけしかけてる感じ?のやりとりがまた絶妙。
2人の間に流れる空気感がもう夫婦になれるソレなのに、、、なのに〜と、とてももどかしく感じてしまう。
でも決定的な事が言えない青年のその感じがとってもリアル。
派手な作品ではないのかもしれませんが、私結構このコミカルな感じの市川崑作品も嫌いじゃない。
たった70分で綺麗にまとまってるので、ぜひ沢山の人に観て欲しい作品です。
ちろる

ちろる