RIO

籠の中の乙女のRIOのレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
4.0
ほしいものは何でも揃います
言うことさえ聞いていれば

1日中遊んでいられます
決められたことさえしていれば

ラベルなしのマウスウォッシュに
ミネラルウォーター
家の敷地外の数m先に
落ちた飛行機だって取りにいけない

世界をコントロールしようとしても
できないこともあるんだ

空を飛ぶ飛行機が自由に飛びたいという
気持ちを表現しているのか

全て隔絶することは無理だと告げているのか

長女(自称ブルース)は
根性あるから親から殴られます
ラストシーンで車のトランクが開くのを
ずっと待っていた私の時間は長かった
なんだか君はまだまだだねと監督から言われているみたい

それから安部公房の”砂の女”を思い出した
ほしいものを与えられた人の弱さを

ブルースよ 掴んだ飛行機を離さないで
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