Jimmy

華麗なるヒコーキ野郎のJimmyのレビュー・感想・評価

華麗なるヒコーキ野郎(1975年製作の映画)
3.8
ロバート・レッドフォードがヒコーキ野郎を演じており、男意気を見せながらもロマンチスト。この姿を見ているだけでも楽しい。
1920年代の複葉飛行機の時代、空を飛ぶことに憧れる人が多かった頃の物語。

1926年のネブラスカ州、戦争から帰還した一人の男が「偉大なるウォルド・ペッパー号」と書かれた飛行機から降りてきた。そして一言。「Hello! People!」というセリフが「粋」に感じるのは、これがロバート・レッドフォードだから。
なお、この映画の原題は「The Great Waldo Pepper」、飛行機に書かれた文字。

やはり若い頃のロバート・レッドフォードは、本当に輝いている。金髪だから?(笑)
そして、この映画には(まだまだ下積み時代の)スーザン・サランドンが出ていて、『ロッキー・ホラー・ショー』並みの下着姿にもなって「空飛ぶセクシーガール」などと自分でキャッチフレーズを発言している。
更に、マーゴット・キダーも出演していて、この作品があのデ・パルマの『悪魔のシスター』の直後。

ドイツ軍の飛行士だった伝説の男=エルンスト・ケスラーと戦いたかったウォルド・ペッパー(ロバート・レッドフォード)だったが、戦時中は叶わなかった夢。
ペッパーは曲芸飛行士を続けて収入を得ていたが、友人の死に遭遇して観客に向かって危険飛行をしたため、空を飛ぶことを禁止される。飛んだら刑務所。……という場面で、「ペッパーが空を飛んで刑務所に入って、『ブルベイカー』のようになったら…」などと思ってしまった(笑)

ハリウッドでスタントマンをするペッパーだが、撮影中に伝説のエルンスト・ケスラー本人と会い、一緒に撮影場面を撮るはずが、一騎打ちの飛行機バトルになり……。
この場面、迫力あり。

ロバート・レッドフォード魅力全開のジョージ・ロイ・ヒル監督の娯楽作であった。
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