健一

野性の証明の健一のレビュー・感想・評価

野性の証明(1978年製作の映画)
3.0
WOWOWで放送していたので録画して深夜に鑑賞。
『生誕90年 高倉健特集』より。

有名な作品ですが 今回初鑑賞。
70年代の角川映画らしいなんとも 雑 な作品。
高倉健さん主演作というより 薬師丸ひろ子さんのデビュー作というほうが 世間に広まっているのかな。

1980年。
東北地方で大量虐殺事件が起こる。
生き残った少女はショックから記憶喪失となるが 当時山中でサバイバル訓練を受けていた自衛隊員 味沢 に引き取られる。
退役した味沢と少女は地方都市で穏やかな日々を過ごしていたが 予知能力 とも言える少女の持つ不思議な力が 二人を巨大な陰謀へと引きずり込んでいく・・・

冒頭 いきなり自衛隊の特殊レンジャー隊の激しい訓練から始まる。
健さんはこの部隊の一員らしいが壮絶な訓練シーンに健さんの姿はない。
ほんのちょこっとナイフ片手にポーズを決めているだけ。
この冒頭シーンで もう冷めてしまった。
『健さん訓練してないじゃん!』と。
密林の中に一人取り残され怒涛のサバイバルシーンが続き いきなりのスプラッター!!
血ドバドバ! 殺しまくり!
突然の意外な展開に 見る気を取り戻した👀。

その後『隣で 仁義なき戦い の撮影でもしてたの?』
と言いたくなるほど「仁義なき戦い」の脇役を演じた俳優達が大集合!
なんか 変な感じ。

レンジャー部隊がとにかく敵も味方も民間人も殺しまくる(笑)。
自衛隊をこんな風に描いちゃって大丈夫なの? と日本人として心配になるくらい。
当然ながら撮影時に自衛隊からの協力は得られなかったようで。当たり前だ!

全体的には なんか「ランボー」のパート1 みたいな雰囲気。
「ランボー」のほうが 数百倍面白いが。
銀幕デビュー作となった薬師丸ひろ子さんの初々しさが特に印象に残った作品でしたが、非現実的な要素を取り入れてしまうと 真実味も半減してしまい そこは残念。
そこそこ楽しませてくれたが ちょっと長いかな。(143分)
健一

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