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夜の蝶のkazu1961のレビュー・感想・評価

夜の蝶(1957年製作の映画)
3.7
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-495 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋“東京人口800万 日本人口8000万分の1が集まる。その都市一番の盛り場銀座。。。”オープニングのナレーションです。こういう台詞から当時の背景が分かり、そして当時の銀座の風景が見られるだけでもこういった時代の作品を観る価値がありますよね!!

🖋️原作は、『中央公論』の川口松太郎の小説。銀座のクラブに生きる女性達の執念と確執が描かれた作品。水商売を営む女性の表現“夜の蝶”や“ホステス”という言葉が本作で流行語になり、当時マスコミで大きく取り上げられたそうです。

🖋️本作実在した、当時銀座で人気を二分していたクラブ・ママ、『エスポワール』の川辺るみ子と『おそめ』の上羽秀がモデルとなっている作品。小説・映画では川辺がマチ、上羽がお菊の名で二人の確執が描かれています。白洲次郎など登場人物のモデルを推測する楽しみもありますね。

🖋️その2人を山本富士子と京マチ子・二大女優が競演、クライマックスに向けての
すさまじいバトルに拍手です。そして撮影の名手・宮川一夫の流麗で艶やかなカラー映像も見どころ。ピンクの電話やネオン、緑の着物などとても印象的な映像の数々。

🖋️改めて銀座の街の凄さを再認識する作品です。

😨Story:(参考: yahoo movies)
銀座では「フランソワ」と「おきく」という二つの高級バーがしのぎを削っていた。もともとマリが経営し成功していた「フランソワ」のある銀座に、京都の舞妓だったおきくが進出してきたのだった。おきくはマリの夫がかつて京都に囲った女であり、そのころからの因縁が続いていたのだ。その銀座にデパートを開店すべく、関西でデパートの社長を務める白沢が東京に乗り込んでくる。マリは白沢に惚れ込んでいたが、実は白沢はおきくのパトロンであり、おきくの銀座進出にも手を貸していた。

🔸Database🔸
・邦題 :『夜の蝶』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1957
・日本公開 : 1957/07/28
・上映時間 : 90分
・受賞 : ※※※
・監督 : 吉村公三郎
・脚本 : 田中澄江
・原作 : 川口松太郎
・撮影 : 宮川一夫
・音楽 : 池野成
・出演 : 京マチ子、山本富士子、船越英二、川崎敬三、高松英郎、芥川比呂志、小沢栄太郎、山村聡、川上康子

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
銀座の酒場に生きる女たちの激しい執念とペーソスを描いた“中央公論”所載の川口松太郎の小説を映画化した文芸篇。「流れる」の共同脚色者の一人、田中澄江が脚色し「大阪物語」の吉村公三郎が監督した。撮影は「朱雀門」の宮川一夫。主演は、「源氏物語 浮舟」の山本富士子、「地獄花」の京マチ子、「永すぎた春」の船越英二、「湖水物語」の近藤美恵子、八潮悠子、「曙荘の殺人」の川上康子。ほかに山村聡、小沢栄太郎、穂高のり子、芥川比呂志など。
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