『バックドラフト』『アポロ13』のロンハワードがニューワールドピクチャーズ在籍中に撮ったカーアクションコメディ映画。
これが彼の初監督作品となった記念すべき映画だ。
同時に主演もこなしており、これがなかなかのイケメンぶり。
製作のロジャーコーマン曰く「当時の彼は凄く自信タップリだった」そうな。
《金持ちの息子と無理やり結婚させられそうになった娘が、父親の車を掻っ払って恋人と駆け落ちしたものの、金持ちの息子がそのカップルに賞金をかけたものだから、金に目がくらんだ一般人達が二人を捕まえてようと追いかけてきた。
いろんな奴らの追跡を逃れ、二人は目的地を目指して爆走していく！》
『卒業』に『バニシングポイント』や『藁の楯』を足してそれをコミカルに演出したストーリー。
ありとあらゆるものをかっ飛ばしていく爽快なカーアクションが格別だ。
"ひたすら車がボコボコになります!"
実はこの映画、原題が『Grand Theft Auto』であり、あの有名な『GTA』シリーズと全く同じ題名なのである。
二人を追いかけるモブ共らが、
「車がボコボコになって動かなくなる」→「他人の車を強奪する」→「カップルを追いかける」→「車がボコボコになって動かなくなる」→「他人の車を強奪する」
をループしていく様は確かに【GTA】っぽい。
そのほかにも、かの有名な『ブルースブラザーズ』は本作の影響を間違いなく受けてるなと思う。
ランディスは同じニューワールドピクチャーズの『デスレース2000年』に関わっていたのでこの映画のことは知っていた筈だし、ラストの車が家に突っ込むシーンはモール突撃のシーンと酷似している。
あと、予告編のほうが本編よりも面白い。
https://youtu.be/fUM82uBey90
この予告編を作ったのはあのジョーダンテだ。
