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COME AS YOU ARE ありのままでのflowerのレビュー・感想・評価

COME AS YOU ARE ありのままで(2011年製作の映画)
4.1
地元のコロナで
地域限定?で上映していたので
この機会にと鑑賞してきました。
サブタイトルが、「ありのままで」だからアナ雪!?と一瞬頭をよぎりましたが、全然ソンナコトナイヨ!笑

※少々長くなってしまったので(笑)よろしかったら目を通してみてくださいm(_ _)m



*ストーリー

首から下が全身麻痺、
自動車椅子でないと生活が出来ないフィリップ
メンバーの中で二枚目担当、
腫瘍が体中に広まりつつ車椅子生活のラルス(彼は上半身は動けます)
弱視で引っ込み思案、全身動けるので2人の面倒見係でもあるジョゼフ

仲良し3人は身障者であることから、男のロマン(笑)である女性との初体験がまだ叶わずじまい。
国境を越えた旅行をし、身障者専門の売春宿へ行き、自立かつ初体験を叶えよう!
そこへ向かう道中の付添人・看護師であるクロードを迎え、ドッタンバッタンを描く作品。


身障者の話なので、もっと重いテーマかと思えばとんでもない!(笑)
クスクス笑わせてもらいました♪
でも身障者ならではのハプニングや皮肉には胸がきゅぅっとしたり、時々涙が出たり。

車で移動するので、皆さんも少なからず感じたことのある、あの狭い空間での雰囲気には親近感を覚えます。


喧嘩したり気まずくなると途端に重苦しくなる車内

かと思えば、旅行先での夢を見て
道中楽しくBGMに合わせて合唱しちゃったり♪
あるあるな雰囲気!笑



1番迷惑をかけるフィリップに苛々させられるシーンが多く、その分スコア的には若干マイナスなんですけど(笑)演技が上手い証なんだと思います。
ちょっと〜ソレ言っちゃう!?
非常識な発言も多く、身障者だからってそりゃないよ〜と内心ツッコミ。
皮肉屋でずーっとツンケンしてます。笑


3人が障害なく歩いている回想シーンが一瞬ありますが、そのシーンのタイミングといい雰囲気といい、こうやって体現したのか!納得!と思えました。
清々しい3人の表情も気持ちの表れかと。


クロードの存在が非常に大きく、彼女のバックアップなしではこの旅は終わっていたでしょう。
第一印象は悪すぎですが(笑)、ユーモアも持ち合わせていたり、滲み出る彼女の優しさとフォローの素晴らしさに3人は脱帽し反省し信頼を置きます。ビックボディで頼もしい女性なのです!
人を世話する、って映像で見るとまたリアルだなぁと。職業であるゆえに彼女は文句ひとつこぼしませんが、そんな健気な姿にも心打たれます。
3人の目的を知ったときの温かい眼差しは彼らにも安らぎを与えてくれていました。

家族を巻き込むあたり、
自分たちは一人で生きてるわけじゃないことを彼等も再認識。
でも迷惑かけたって今しかない、今やるしかない、若さもエネルギー源でもある、そしてまた”思い立ったが吉日”とはよく言ったものですね。。
今を楽しむ!それに尽きる!


そうそう!ジョゼフは言葉数少ない分、たまに発する言葉が結構響いたりする。
彼のポエム的なセリフにはうるうるしました。

ラストまで、彼等は
”ありのまま” な生き様でした。
最後は、最後らしいまとまり方でしたし、
旅が終わってちょうど終わるような
気持ちのいい終わり方でした。

未体験の世界や場所に足を踏み入れたくなります♪
あ〜私も海外いきたーい!笑
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