「過去作品・再鑑賞」
実話に基づく壮絶なミリタリーサスペンス。初航海中、思わぬ惨事に見舞われたソ連の原子力潜水艦とその乗組員たちの運命は……。
ハリソン・フォード、リーアム・ニーソン、ピーター・サースガード、クリスチャン・カマルゴ、レックス・シュラプ、ドナルド・サンプター 、イングヴァール・シガードソンほか。
本作は何回も観ました。
華やかで、派手な戦闘シーンは皆無。
潜水艦映画ではお約束的である見えない敵との魚雷戦シーンを期待している人にとっては面白くないでしょう。
米ソ冷戦時のリアルな厳しい訓練とミサイル発射実験と原子炉事故の復旧作業ばかりです。米ソ軍拡競争下の艦長ら将兵の悲哀が丁寧に描かれている。
映画に出来なかった当事国ロシアの映画事情も垣間見る事件。
もし、本作を観た実際のK-19乗組員の遺族がいたとすれば、感動したでしょう。
こういう作品を輩出するハリウッドは、やはり素晴らしい。
そして、ハリソン・フォードとリーアム・ニーソンのシリアスな名演技が素晴らしい。
〜余談〜
閉ざされた舞台設定の中での物語を見事に演出された秀作だとは思いますが、地元アメリカで興行成績は良くなかった。
ロシア人なのに英語がね……なんか違和感がある。