がっちむ

トゥモロー・ワールドのがっちむのレビュー・感想・評価

トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)
4.6
2回目の視聴。
学生の頃の1回目に見た時でも そこまで未来という印象はあまりなかったけど、コロナを経て戦争のニュースも耳にする今、年代も状況も近づいてきているなあという印象。

基本的に主人公が知り得る知識量で物事が進む。主人公が分からない事は分からないし 世の中そんなもんだし それがリアルで良い。
SFとはいえ世界規模の大きな問題をなんとかしようとかの映画じゃなくて、それらの問題を受け入れた上で目の前の奇跡を目の当たりにした時の主人公の行動を追体験する感じなので、ストーリー的に物足りない人もいるかもしれないけど、その世界観をリアルにスリリングに追体験できる感覚が個人的にはハマった。

とにかく長回しがすごい。
車の襲撃シーンの森の中から現れる暴徒の恐怖感は本物だし 、ラスト付近の紛争のシーンは あのワンカットを作る為にスタッフやキャストがどれだけ綿密に打ち合わせたんだろうか。
途中 繋いでるんだろうけど全然気にならない。
緊張感と臨場感が本当にすごい。
2回目の視聴だったけど、このシーンを見るだけでも充分かと思える。

その直後の奇跡を目の当たりにするシーン。
1回目の時よりも深く刺さった。
自分も歳を重ねて 大人になったんだと思う。

学生の時に見た映画のレビューを書こうと思った時に 一番に思い浮かんだ映画。
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