スープ大臣

スカーフェイスのスープ大臣のレビュー・感想・評価

スカーフェイス(1983年製作の映画)
3.6
映画に共感などというものが大した意味を持たないのではないか、という思いを芽生えさせてくれるような非道っぷりを我突き進む主人公。印象液なシーンや光景、台詞。台詞で言えば、主人公の側近の二枚目が「手本を見せてやる」と言ってナンパに失敗したあとに言った「(俺を振ったあいつは)レズビアンだ」の一言。約3時間の長丁場だが長丁場には感じず、単発のシーンの応酬にも感じたが、伝記を見終わったような感覚も得れたプラスのジレンマ。スカーでフェイスなあいつのラストチャンスは久しぶりに実家に帰って母親と妹と会った場面だと思うが、言葉的にラストチャンスというのは失礼かもしれない。終わりの始まり、幕開け。逆カーテンコール。アンコールの血がスカーフェイスに降りかかる。