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まごころのkazu1961のレビュー・感想・評価

まごころ(1939年製作の映画)
4.2
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-255 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋戦時中に描いたとは思えない成瀬巳喜男が描いた人間ドラマの傑作です。大人社会を垣間見る2人の少女の成長を情感豊かに優しい目線で描いた作品です。この時代ならではなのか10歳の2人の少女の大人びた台詞がやけに可愛らしく、大人の世界と子供の世界をオーバラップさせながら優しく描けるのは成瀬巳喜男ならではかも知れません。

🖋オープニングとエンディングで戦時中であることを再認識させられますが、ほんとその部分だけで、そんな時代に生きた2人の少女の友情とかって恋仲だった2人の男女の想いを描いたある意味アットホームな作品であることにびっくりです。

🖋そして2人の子供たちの純真さ!!富子と信子は勉強の順位や大人たちの思惑とは別のところで、何があっても嫉妬やいじめをすることもなく明るく正々堂々としているのが素晴らしいです。これもこの時代ならではなんですね。そしてその子供たちの会話は自然で生き生きしています。この時代に大人気の子役、悦ちゃんはほんと可愛いらしいですね。

🖋そしてここまで戦時中の演出は極力控えられ、微笑ましさすら感じさせられましたが、ラストの出征していく敬吉での残された妻たちの心配げな眼差しで戦時中の実際の心境を描いてるのだと思いました。凄い!!

😌Story:(参考: jorudan )
富子は自分の母と、親友である信子の父親が昔恋人同士であったことを知って……。

🔸Database🔸
・邦題 :『まごころ』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1939
・日本公開 : 1939/08/10
・上映時間 : 67分
・受賞 : ※※※
・監督 : 成瀬巳喜男
・脚本 : 成瀬巳喜男
・原作 : 石坂洋次郎
・撮影 : 鈴木博
・音楽 : 服部正
・出演 : 高田稔、村瀬幸子、悦ちゃん、入江たか子、加藤照子

🔸Overview (参考:映画. com )🔸
※※※
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