真田ピロシキ

TEKKEN -鉄拳-の真田ピロシキのレビュー・感想・評価

TEKKEN -鉄拳-(2009年製作の映画)
2.3
ここで何度か書いてるんですが去年期待してたストリートファイター6が幼稚低脳世界観放棄で節操なく軽薄でダサい最低のクソゲーでして、こんなもんを自慢げに出してきたアホCAPCOMも半月も持たずに話題にならなくなったSNSバズ狙いの寒い要素にヘラヘラしてた格ゲーマーのクソどもにもブチ切れっ放しで元々減少し続けていたゲーム意欲が更に急速で消えていってた。それでも格ゲーは短時間サクッと遊べて大体どれでも付き合ってくれる対戦仲間がいるのでまだ楽しめてた。それで鉄拳も今までほとんどやってなかったけど、先日最新作の8が初セールになってたのでじゃーちょっとやってみっかーと買ったんす。そこで出会ってしまった。新キャラ三島麗奈に。ワルくて尊大で媚びず動きがとてもカッコイイ。コスチュームも下品さがない。スト6のクソバカ共に媚びた道化かつ下品なお色気&クィアベイティング要員と貶められキャラクターが殺された元魂キャラのハン・ジュリがこっちに転生した。若すぎることを除けば完璧な麗奈のおかげで今年で終わると思われたゲーム趣味が延命。そういう理由でこの映画を見ました。これで3度目。つまらないことを知ってるのに3度も見る。

これまで平八が面白い以外はちっとも関心がなかった三島家に麗奈のおかげで興味が爆上がりしたのですが、本作は前見た時からひっでー三島だなと思う奴らでどうしようもない。仁はまあいいとしても、ケイリーヒロユキタガワの平八はユーモラスだがただのお爺さんだ。麗奈もこれを見たら「違う違うこんなのお父様じゃない。この映画を作った奴らを崖から投げ捨ててくれるわ!」とブチ切れ間違いない。しかしスマブラキャラの一八さんはもっと酷い酷すぎる。性犯罪者がスマブラに出れるわけないだろ!その上クソ弱いというトドメ。原田さんとかよくこの脚本に許可出したね。仁のお母さんの準もスローすぎる動きで弱すぎる。格ゲーはキャラが命なのにメインキャラを頑張れていない時点で期待できるわけがない。

脇キャラの選出は意味不明。仁が主人公ならシャオユウを出すべきなのに未登場。10代の小娘を戦わせるのが絵的に難しいのは分かるが、町でイチャイチャしてた彼女役に出すくらいならできたでしょう。アジア系をなるべく出したくなかったんかねぇ…ライバルのファランもおらんし。謎に推されるクリスティは北米の方で人気あるんだろうか。レイヴンやブライアンフューリーやドラグノフに吉光など割と人気のありそうなのはそこそこ目立っているが、最古参のニーナとアンナ姉妹はスト6ジュリのような下品で安っぽいお色気悪女枠。これを見ると下品な色物イメージを逆手に取ってアクションには気合を入れていたDOA映画の真面目なバカさが余計に引き立つ。

アクションはスローと多分早回しも使ってるよね?動き自体はできてそうなのだが、カットで誤魔化されてて全体像が掴みにくく鉄拳の華である流れるようなコンボを感じることができない。ルール無用の武器使用デスマッチに突然なるが、原作ゲームが平然と銃を撃ったり手がチェーンソーになったり自分の生首でぶん殴ったりビーム撃ったりする世界感なので平凡です。せめてエフェクトでもバリバリ効かせてくれれば鉄拳らしくなったものを。恐ろしいことにこれを更に酷くした意味不明のケイン・コスギ版があるのだが、サブスクはおろか店舗にもないので歴史から抹消されるのだろう。本当は生首を投げる美少女ロボット アリサがメインのCGアニメ映画を見たかったんです。これもどこにもなくて。去年ネトフリでやったアニメは悪くないが鉄拳ファンにしか分からない内容で映像化に恵まれない。ゲーム熱が冷めた今ではゲームの映像化を見たい気持ちも大してないが、アジア系の俳優が演じる麗奈は見たい。キム・ダミみたいな人で。