ちょこちょこ

アフガン零年のちょこちょこのレビュー・感想・評価

アフガン零年(2003年製作の映画)
3.8
ただ女性として生まれただけで、学ぶことも働くことも外に出ることさえ許されないなんて。
女性を大切にするという意味だったのが、解釈の違いで女性蔑視になっている。
預言者が児童婚したから正当な行為だと信じて疑わない。
その心はどうやったら変えられるだろう。
外から介入するより、イスラム教のいろんな宗派や指導者達が解釈について話し合うことがいちばんいいんじゃないかと思うんだけどな。生温いのかな…。

こないだドキュメント72時間でパキスタンにあるアフガンストリートでタリバンから逃げてきた人たちをやってたけど、少数民族迫害とか未亡人たちの物乞いを見て、やっぱり変わってないんだなと思った。

アフガニスタンは本当に多くの問題を抱えていて、考えれば考えるほど行き着くところはまず飢餓からの脱出だろうと。
それを実現する為に尽力された中村哲さんに改めて頭が下がる。

この作品はとても辛く苦しいけれど、その中にも幾度となく懸命に立ち向かう女性たちの姿があって、強さを感じる。
こうしてる間にも、アフガニスタンの女性たちは自由と権利の為に闘い続けていて、その身が滅ぼうとも未来のために訴え続ける姿に心が震える。

いつの日か女性が自分の意志で自由に生きられる日が来ますように。
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