あしからず

絵の中のぼくの村 Village of Dreamsのあしからずのレビュー・感想・評価

3.7
双子と田舎の組み合わせがすでにつよい。ノスタルジックな映像の連続が良すぎた。
絵本作家・田島征彦と田島征三の少年時代の自伝を元に、高知の田舎をみずみずしく描いた作品。原田美枝子のヌードもやらしくなくていい。「泥の河」のきっちゃんみたいな子が出てきたり田舎社会の狭さなどシビアな部分もあるが、子供目線なので何となくうやむやになるのも思い出の中という感じ。それ以上に自然の豊かさで胸がいっぱいになる。
穴に潜った魚を捕るシーンの固定カメラが丹念で可笑しかった。とにかくやんちゃな双子がかわいくてそれだけでも観る価値ある。ヤギ、川遊び、ドジョウ捕り、焼きいもと日本の情緒を浴び続ける画に外国受けも納得。
3人のオババのファンタジー要素はなくても良い気がするけど風の中を歩く姿が「サタンタンゴ 」で笑った。
美しい緑がずっと瞼に残ってるなあ
あしからず

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